マニラ・ルゾンがホストを務めるドラァグ・コンペティション番組『Drag Den』がついにフィナーレを迎えようとしています。
残念ながら、私にはあまり合わなかったシーズンでしたが良いなと思うところもありましたし、まだ始まったばかりなので今後の展開に期待したいです。
さて、フィナーレ直前SPのようなEP7はこれまでの振り返り、番組の裏側などのお話でした。ちょっと感想が長くなったのでブログの方に書きます。
ディレクターのRod Singhが番組に込めた想いなどを語っていたのですが、これを聞いてかなり番組の印象が変わりました。
フィリピンのドラァグはContact sports?
Dragdagulan(鉄球バトル)*1について、「messyと思うかもしれないけど、元々、PHのドラァグはcontact sports」と説明していてなるほど…と思いました。
まさに、私もウィッグを投げ捨て、ドレスを脱いでバトルしているのを見てそんな感想になったので。ドラァグ・レースでそんなことやったら即脱落フラグ立ってしまう…
昨夜、現地ではMs. Dragdagulaと題して、Drag Denフィナーレ前夜祭のようなリップシンク大会を行っていました。何人ものドラァグ・パフォーマーが一斉にリップシンクバトルをしていて圧巻!だったのですが、かなりアクロバティックで確かにスポーツだなと。
AWAT NA!!!! #DragDenPH pic.twitter.com/41L8R2jzPB
— Drag Den Philippines (@dragdenph) 2023年1月21日
KORIQUEAVILITY! 💯 #DragDenPH pic.twitter.com/M1rwV79xTJ
— Drag Den Philippines (@dragdenph) 2023年1月21日
ちなみに、この一人大技を連発して圧勝している彼女が当然のごとくウィナーに。OLIVIAさんという方だそうです。
こうした背景を先に知っておけばよかった、という気持ちもあり。しかし、この番組はどちらかというとフィリピン国内向けに作られているという印象を持ちました。
「フィリピ―ノによるフィリピーノのためのドラッグ・リアリティ・パージェント」というのが番組のキャッチフレーズなので、対象でない我々が「理解できない!」と言うのは少々傲慢だったなと反省。
予算が潤沢?
プレミアのルックでキャストが履いていた靴は有名ブランドのオーダーメイドだそうです。全員分作ってもらったんだとか。8人だけとはいえ太っ腹です。
さらにはあの撮影セットもかなりの予算をかけて、全て作ったそうです。地下にあるマニラ女王の秘密の王国…というイメージで好きでした。サンダードーム*2だ!とスチームパンクにわかな私にはツボでした。ワークルームもコンパクトなイメージで隠れ家のような魅力があります。
そのままのセットでマニラが歌うテーマ曲のMVも撮っています。また、この曲が頭に残るんですよね。絶妙です。
キャストの関係性重視
TOP3の良さを他のキャストが話すのも良かったですね。誰も脱落しない番組構成にしたのはこうした、シスターフッドに焦点を当てたかったとのこと。BarbieQが話をしながらどんなに大事な仲間かと話していて、それは成功だったと思いました。
マニラがワークルームに来て、コンテスタントと交流するシーンも公開されていました。「あなたをシスターって呼んだらいい?」と聞かれて「Call me mother」とマニラがはにかんで返すシーンがあってグッと来ました。マニラもマザーになったのね…
気さくにキャストと話すマニラ。実はタガログ語は堪能ではないそうなのですが、頑張って前よりは上達したとのこと。「毎回、成長していくコンテスタントには感心した」とキラキラした目で話していてマニラがホストで良かったなと思いました。
二つ返事でホスト、Drag lordになる依頼を引き受けたマニラは大量の荷物と一緒にマニラに到着。毎回、披露してくれるルックは自分で全て用意したそうです。マニラの素晴らしいルックと、チャーミングなリアクションを観るのも楽しかったですね。マニラファンにはおすすめな番組だと思います!
The Drag Cartel will slay the house boots down Samsung Hall for a major Finale Concert and Grand Coronation of the FIRST-EVER DRAG SUPREME! 👑
— Drag Den Philippines (@dragdenph) 2023年1月17日
And oh! Our Drag Lord is coming to bail us all out... 🚨 #DragDenFinale #DragDenPH #PrimeVideoPH pic.twitter.com/AEdJULbp8j
というわけで、書き出すと止まらなくなってしまい思ったより長くなってしまいました。ダラダラとすみません。
特にTOP3の中で推している人はいないのですが、強いて言うならば、ポテンシャルのありそうなNAIAでしょうか。
自分が気になっていたコンテスタントは今回、残らなかったので残念です。
個性的で毎回一風変わったルックで印象的だったPura Luka Vega*3。
トランスジェンダー女性でコメディからセクシー系、カワイイ系まで幅広いBarbie Q。
の2人を自分は応援していました。
1月26日にいよいよフィナーレ。最後まで見届けようと思います。
アマゾンプライムで日本からでもDrag Den観れるんですが、何故か検索しても出てきません…
今から追いついてみようかなという方は、下記リンクから観られると思うのでどうぞ。*4