ん…?この前UKシーズン3のキャスト発表について書いた気がしますね。今度はCanada's Drag Race(カナダ版ドラァグ・レース)シーズン2のキャストが発表されました。
配信は10/14!またもや別フランチャイズであるUK版シーズン3と被ってしまうことに。両方とも観るの無理そうなんですよね。よりにもよってこのふたつが被るのか…もう観ます観ます言って全然観れてないのバレバレだと思うので、そんなことはもう言わないことにします…
とにかく、Meet The Queenを観ていきましょう。1分弱なので全員観ても12分程度というコンパクトさ。あっという間に観れます。ここのところ供給過多なので助かるなと思いつつもちょっと物足りなさもあったりして…(加減が難しい)
They're serving you sugar and spice. Feast your eyes on the queens of #CanadasDragRace season 2! Coming to @CraveCanada October 14. 🇨🇦 pic.twitter.com/pG0qqZ24UD
— Canada's Drag Race (@canadasdragrace) 2021年9月14日
- ティーザーが発表!
- Océane Aqua-Black
- Icesis Couture
- Synthia Kiss
- Pythia
- Adriana
- Beth
- Gia Metric
- Eve 6000
- Suki Doll
- Kimora Amour
- Stephanie Prince
- Kendall Gender
ティーザーが発表!
スイーツモチーフが可愛すぎます。最近の世相に疲れた心にはこれぐらいの色合いがちょうどいいような気もしますね。
Océane Aqua-Black
ドラァグ歴18年のベテランで、ケベックが活動拠点。リップシンクが得意で英語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語でリップシンクができるそうです。ケベックのthe best lip-syncer of the yearにも選ばれました。ちなみにK- POPファンとのこと。
今シーズンのLip Sync Assassin になりそうな予感がしますね。 話してる様子がとっても明るくてコメディーチャレンジなどでも、良い結果が出そうだなと思いました。
「ドラァグアーティストとして自分を表現することで、変で間抜けな自分であることに自信を持つことができる」と語っています。
Icesis Couture
オタワで活動しており、自分のルックは身に着けるものほとんどすべてを自作するという裁縫の得意なクイーン。Miss Capital Pride 2020にも選ばれました。エルサルバドルにルーツがあり、半分ヒスパニック系でもあるのだとか。オタワにはドラッグ アーティストは少ないそうですが、みんな親密なんだとか。
性格はちょっと物静かと呼ばれることもある。 ドラァグバーでショーするために現れて、すぐさっと消えちゃうような…あんまり交友関係を積極的に広げるようなタイプではないみたいですね。 競い合うのを冷静に眺めるようなスタンスとも言っていたような。
デザイナーでもあるということで、裁縫チャレンジに大いに期待が集まります。プロモルックでは一番Icesisが好きだなと思いました。触ってみたい素材…(シリコン?)ドラマに巻き込まれないか、そして、プレッシャーに上手く対処できるかが鍵かもしれません。
「自分にとってドラァクとはすべてを意味する。ドラァグがなければ自分の力を見つけることができなかった。人と違っていることは大丈夫だ、声を上げることは大丈夫だ、自分自身であっても大丈夫だということをドラァグは示してくれた。アートとして愛しているだけでなく、人として進化するための燃料。」とかなり熱く語っていて、真剣さと共に情熱が伝わりました。
Synthia Kiss
バンクーバーのスター的なクイーン。子供の頃から演劇やダンスでステージに立ってきたので、ステージ慣れしている。ファッションデザインの学位を持っており、過去にはKit and AceやMECといったところのデザインチームで働いたこともあります。
「ただ平凡で綺麗なだけのクイーンに見えるだろうけど、意外と自分は賢いんだ」とのこと。3年間ドラァグをしていて、2年前にちょっと一線を退いたそうですが、このシーズンに出るために復帰という経緯があります。
ファッションは言うまでもなく、演技やダンスでも一定の実力がありそうですよね。ものすごく多才。何も障害がなければ、最後まで残りそうな匂いがプンプンします。
ちなみに、Synthia Kissはすべてのパワフルで才能のある面白い女性へのオマージュなんだとか。
Pythia
モントリオールのギリシャ系クイーン。過去に、マイリーサイラスの物真似をネットに投稿したところ、本人が気付いてリポストしたこともあるらしい。
別の仕事として、映画や演劇の衣装デザイナー兼メイクアップアーティストとしても働いており、ルックのクオリティが高いことはプロモルックからもうかがえますね。この方も最後まで残りそう。
「自分にとってドラァグとは、“女性のなりすまし”ではなく自分の想像力、物語の語り部、そして現実化したファンタジーのイメージ」とアートフォーマットとしてのドラァグを語っています。「ジェンダーは嘘っぱち」という言葉など、感覚が次世代のドラァグ・スターだなという印象。
Adriana
ケベックで活動。まだ10代のときにコロンビアからカナダへ移住して来たそうです。Quebec’s Drag Artist of the Yearを3回も受賞したんだとか。
多分キャストの中でももの静かな性格だと思うけど、sailent killer。(なので侮れないってことでしょうか?)
「ドラァグは自分を何でもできる気持ちにさせてくれる。これといった才能がないのでスターにはならないと思っていたが、今やドラァグをすることで観客を驚かせ、もっと期待させることができるようになった」と、かなり人生で影響を受けているようですね。
Beth
バンクーバーをホームグラウンドとするネイティブカナディアンのクイーン。バンクーバーのNext DragSuperstarとMr / MissCobaltで準決勝に進出しています。
Métisと自称していて、なんだろうと思ったらヨーロッパ人とカナダの先住民族のミックスをこう呼ぶんだそうです。女性的と男性的、どちらのエナジーも持つTwo spiritと自身のことを説明していました。
自分のユーモアセンスと心の二つは(このときに胸をゆさゆさするの笑います)みんなに愛されるだろうと言っていました。確かにユーモアはすでに発揮してますね。
「ドラァグは自分にとって、性別のステレオタイプにF*CK YOUと言いたい人間、または人間以外の人のためのもの。自分が誰であるか、または誰でないか。誰だったのか、誰になりたいのかを祝福するためのもの。どんな風にドラァグするのかを誰にも指図させないで!」と語っていて芯の強さを感じます。
Gia Metric
Vancouver’s entertainer of the yearのタイトルを持っています。ニューヨークファッションウィークのランウェイをキャットウォークしたことも。
「物心ついたときからベッドルームでパフォーマンスしていて、今は世界中を相手にパフォーマンスすることになるなんて信じられない!」
最初は人を喜ばせるためにドラァグをしていたけど、最終的には自分にとって気持ちの良いものだと思うようになったそうです。
Eve 6000
トロントで活動しているノンバイナリークイーン。Miss Angel City Continental Plusのタイトルを保持。また、イラストレーターでもあります。
「トランスジェンダー、ノンバイナリーのアーティストとして、ドラァグとは自分が表現することを許されなかったフェミニンさを表現できるもの。ドラァグは本当の自分、こう見られたいと思う自分を表現することができるツール。」
Suki Doll
モントリオールのクイーン。人気デザイナーとしての顔も持っており、ルックに期待が高まる。ベトナム、中国、カンボジアのルーツを持つアジア系クイーン。
ドラァグについては特に語って無かったんですが「アジア系キャストがふたりもいるのはそうそうないこと。これから出てくる新しいクイーンたちや、アジア系クィア・コミュニティのために立ち上がりたい」と言っていて応援したくなりした。
Kimora Amour
スカボローのブラック・クイーン。看護師としても働いています。10代の息子を持つ父親でもあるんだとか。カナダのボール・ルームシーンで活躍しているほか、パージェントでも好成績を残しています。
15年、カーニバルの衣装デザイナーを務めているため、裁縫チャレンジには期待。ミス・ユニバースでケイマン諸島代表の衣装も担当しました。
「自分にとってドラァグとは人生を物語り、感情を呼び起こす芸術的で治療的なものである。」
Stephanie Prince
カルガリーというドラァグ・シーンの小さいところで活動中。歌のアサシン、ラップの女神というパワーワードが気になります。
フィリピン系で、Sukiに続いて二人目のアジア系キャストです。
「他のキャストが自分の美しさに嫉妬しないか心配」らしい。
Kendall Gender
バンクーバーで活動しています。「Visible」というショーを主催しており、LGBT+の活動家として昨年は様々な慈善団体のためにカナダ全土から25,000ドルも集めたんだとか。バイレイシャルです。
HSBC World Rugby Sevens Series5万パフォーマンスしたこともあります。これはラグビーの試合で初めてドラァグ・パフォーマンスが行われた例なんだとか。
「私にとってドラァグはcelebration。自分の気持ちを高揚させてくれるもの。」
人生で辛いことを色々経験してきたとも言っています。その経験が今の自分に導いてくれたし、これから起こることにも感謝することができると思っているそうです。
後半、駆け足になってしまいました…以上、12名です。ノンバイナリーなのがEve 6000、Gia Metric、Pythiaの3人。そして、Bethはネイティブカナディアンにルーツがあってtwo-sprit*1ということです。
canada’s drag race s2:
— KIKI WANNA KAIKAI🥲 (@KIARAQCCA) 2021年9月14日
3 white queens
9 pocs 😊
we’re learning 😊
KikiことKiaraが言ってますが、本当にラテンからアジア、ネイティブカナディアン、ブラックまでかなり多様になったなという印象があります。特に、アジア系であるSuki Doll、Stephanie Princeの参加を知って楽しみになってきました。ふたりに期待したいです。
▼参考
▼Drag Race UK Season3(UK版ドラァグ・レース)のキャストについても書いてます。インスタのアカウントへのリンクを追加したので、気になったキャストはフォローすると良いと思います。
*1:男女どちらの性質も併せ持つ者という概念で、ノンバイナリーとはまた微妙に違ったニュアンスがありそうです