カナダ版RPDRこと、Canada’s Drag Race、シーズン1エピソード10 “U Wear It Well”の感想です。
いよいよフィナーレ!
※思いっきりネタバレありです。
※書きたい部分しか感想書いてないです。
※画像引用が多くて重いです。
.@ritabagaz is THAT witch. 💅🔮 #CanadasDragRace pic.twitter.com/wkxBwCkrGk
— Canada's Drag Race (@canadasdragrace) 2020年9月4日
リタが「私は魔女」と言い出すので、何のことかと思ったらEP3でディスった相手チーム「The Dwolls」のメンバーは全てsashyしているんですよね。すごい偶然。
TOP3はお互いに仲が良さそうで「TOP3!TOP3!」と言いながら手をつないで回転しているのが微笑ましかったです。
「キャリアの長いフレンチカネイディアンのディーヴァであるリタ、コミュニティのために立ち上がる活動家のようなパンク・ロック・クイーン・スカーレット、そして私はここで何をやってるの!?」
プリヤンカの面白ナレーションが冴えわたります。(もはやコンフェッションというよりナレーションでは…)漫画の主人公みたい。
メインチャレンジに挑む合間にフィナーレ直前恒例の3者面談(違う)が。ジェフリーと一緒にTraci MelchorがTOP3の話を聴きます。
Traci Melchorは度々登場する準レギュラーのような扱いで「Squirrel Friend」というポジションみたいですね。TV番組のホストなどを務めているようです。
.@ItsScarlettBobo talking about Mama Bobo is so beautiful. ❤️🥺 #CanadasDragRace pic.twitter.com/sZBySYUQIP
— Canada's Drag Race (@canadasdragrace) 2020年9月4日
ボボは母親との関係性について改めて語っていました。ボボがバーでパフォーマンスするときに彼女が来ると、みんなが「どいて!ママ・ボボが来たよ!」と言って前に通してくれるような存在だった。いつも自分のチアリーダーだったと。
また、前回(EP9)の時に「ドラァグ・クイーンだけでなく、トランスジェンダー、ノンバイナリー、AFAB/AMAB(出生時に割り当てられた性別が女性/男性)にプラットフォームを与えたい」と語っていたボボ。そういう姿勢も自分は好きなんですよね。
We loved seeing @ritabagaz open up to @stayfabulous and Jeffrey! 👏💕#CanadasDragRace pic.twitter.com/nqV27VtWNY
— Canada's Drag Race (@canadasdragrace) 2020年9月4日
「離婚した父母の間を何度も行き来しなければならなかった」という難しい子供時代を送っていたリタ。そのせいで、心を閉ざしがちでしたが番組を通して、少しは心を開いても大丈夫なんだと思うようになったとか。初めは(今シーズンは)トロントのクイーンばかりで無理だと思ったけれど、ここまでこれた。フレンチ・カネイディアンであることを誇りに思っており、王冠をモントリオールに持って帰りたいと語っていました。
The Hannah Montana of Canada, everybody! 🎸💖🇨🇦 @thequeenpri #CanadasDragRace pic.twitter.com/xtT2Rjm6HE
— Canada's Drag Race (@canadasdragrace) 2020年9月4日
プリヤンカはMark Sukiという名前でも活動しており、SNSアカウントも分けているので完全に世界が二つに分かれている状態。「カナダのハンナ・モンタナ」と自称していました(笑) また、父親がゲイだと知らないことにも改めて触れていました。
Priyanka (drag queen) - Wikipedia
ジェフリーの表情を見ていると、TOP3の話をとても親身になって聴いていているように見えて好感が持てました。リップシンクの時のリアクション見てても思うんですけど、純粋にドラァグと番組のファンなんだろうなと親近感を感じます。
3者3様のバックグラウンドということを改めて確認しましたね。それぞれにそれぞれのウィナーになりたい理由があって…誰か一人を選ぶのは難しそうだなと思いました。毎回のことなんですけどね~
メイン・チャレンジ:U Wear It Well
ル・ポールの曲『U Wear It Well』に自身のリリックを加えてパフォーマンス!何回も観てしまう出来に仕上がっています。ボーカル収録ではすでに自身の曲をリリースしているというボボが意外にも苦戦。
ダンス・レッスンではコーチのHollywood Jadeの他にホストのブルックリン・ハイツも見学するという緊張感の中行うことに…!リタは「マトリックスみたいな格好」と言われながらも懸命に頑張っていましたがダンスは不得意な様子。また、プリヤンカもいつもの面白い表情ではなく、fierceにいきなさいとハイツからの指示が。 今シーズンで一番最悪だったルックは?などと話しながら本番へ…
もう何度も動画を見ているんですが、振り付けの量が多くて…しっかり踊れているように見えてもみんな必死でついていってる印象で、苦労が伝わります。本当に3人とも頑張った…!
パフォーマンスだと贔屓もあるけれど、ボボはやっぱり素晴らしいなと思いました。「kings and queens, queers we define the scene」という歌詞も良い。舌ピアス見せるのセクシーすぎました…そして、ボボとプリヤンカがちょこちょこ絡んでいるのがとてもキュート。最後、プリヤンカの肩に腕を乗せようとしたけれどできていなかったのもかわいかったです。背中にシルバーのハートが…ルックも好き…(キリがない)
リタのエリザベス的な襟がきちんとつけられてたり、外されていたりしたのでパフォーマンスを何テイクも撮ったんだろうなーという察しが…
ランウェイ:Coronation Eleganza
自分達のベスト・ドラァグを披露。
リタ
Category is... Coronation Eleganza 👑
— World of Wonder (@WorldOfWonder) 2020年9月4日
Serving best drag: @ritabagaz! #CanadasDragRace https://t.co/tJPB5QuJco pic.twitter.com/zaMmSFEdJY
ここで異色肌にするのか…!という博打さ…リタならいくらでも無難なルックができそうなのに。エントランスルックでもエイリアンモチーフだったのですが、この時は赤ん坊で今はエイリアンの女神になったという設定。毎回のことですがメイクが美しい…
ボボ
Category is... Coronation Eleganza 👑
— World of Wonder (@WorldOfWonder) 2020年9月4日
Serving best drag: @ItsScarlettBobo! #CanadasDragRace https://t.co/tJPB5QuJco pic.twitter.com/DKTmAE2El0
このルックはリップシンクで完成ですね(笑)トリニティ・ザ・タックっぽいと言われてましたが確かに。裾を翻して見せつけながらのランウェイ…伏線が…とか見直すと思ってしまいましたw
プリヤンカ
Category is... Coronation Eleganza 👑
— World of Wonder (@WorldOfWonder) 2020年9月4日
Serving best drag: @thequeenpri! #CanadasDragRace https://t.co/tJPB5QuJco pic.twitter.com/bAEKRHGDqy
自らのルーツを前面に押し出したルックでハイツも脱帽のきらびやかさ。プリヤンカというドラァグ・ネームをつけたのは人々がインド系のクィア、西インドのクイーンだと分かるようにだそうです。「プリヤンカ」と毎回呼ばせるのはプリヤンカという名前の女の子は成功することができると思い出させるため。持ちネタの一つと思っていましたが、実はそんな意味が込められているとは…
キャストが勢揃い!
UKと同じくこれまでにsashyしたメンバーもフィナーレのランウェイを歩きます。みんないいですね~強いて好きだなと思ったルックを挙げると…ハイツも思わず声をあげたアナスタジア(beatiful creature!!)、 ハイ・ファッションなキアラ、最後までマイ・ワールドなジンボ。
そして自らのルーツである先住民族を意識したルックのイローナ。
“NO MORE STOLEN SISTERS”
If you are not familiar with the I suggest you get familiar MMIW I suggest you get familiar.
Canada has a really bad problem with missing & murdered indigenous women not getting the media recognition they deserve.
1000’s of indigenous women have been taken from the streets and even their homes over the last half century.
When are indigenous women going to stop being stolen on our own stolen land?
Please invest yourself in learning how you can do your part to get involved & stay educated!
(意訳)
これ以上シスターズが盗まれるのを止めよう。もしあなたがMMIW(Missing and murdered Indigenous women-先住民族女性の失踪と殺害)という用語を知らないのであれば、知っておくことをおすすめします。
カナダは先住民族女性の失踪と殺害について、十分にメディアで報じられていないという深刻な問題を抱えています。
この半世紀もの間で、1000人もの先住民族女性が通りや自宅から連れ去られました。
いつ先住民族の女性が私達の盗まれた土地で盗まれなくなるのでしょう?
どうか、あなたがこのことにどのように自分の役割を果たすことができるか、教育を受け続けることができるのか、自分自身を投資してください。(※訳に自信なし)
このルックとあのランウェイで見せたジェスチャーは、カナダで問題となっている「先住民族女性の失踪・殺害」について訴えたものです。
カナダで過去30年余りの間に多数の先住民女性が失踪したり殺害されたりした問題について、約2年半に及ぶ聞き取り調査の結果をまとめた最終報告書が3日、発表された。報告書は先住民女性に対する暴力の横行が「ジェノサイド(大量虐殺)」に相当すると断定したが、この結論に対しては異議も上がっている。
公式推計では、カナダ先住民160万人のうち1980年~2012年に失踪したり、殺害されたりした女性・少女は1200人近くに上るとされている。しかし調査委員らは、実際の数がこの数倍である恐れがあると指摘した。
MMIWについてはウィキペディアにページもあるようですね。
Missing and murdered Indigenous women - Wikipedia
自分も今回をきっかけに問題を知りました。自分のルーツである先住民族を代表した彼女の勇気ある行動に拍手を送りたいです。
untuckedでプチ・リユニオンがありましたが、お互いへの想いを語り合ったり最初にsashyしてしまったジュースのフォローをするなど良い雰囲気。まるまる1エピソードやって欲しい。
さあ、そしていよいよこれまでに切磋琢磨してきた戦友たちが見守る中でリップシンク…!熱いシチュエーションでたまらないです。とても最終回っぽい…!
リップシンク
今回のリップシンクはlove inc.の『You're a Superstar』。
まさかの3人でのリップシンク・バトル…!
堅実に熟練した口パクで勝負するリタ…途中の手のフリが良かったです。そして、観客の反応を受けて輝くプリヤンカ。プリヤンカは表情に出てしまうので親しみやすさがあるというか観客とコネクション持つのが得意そう…と勝手に思いました。
そして、これまでボトムにならなかったボボは今シーズンで初めてのリップシンクとなります…果たしてどんな姿を見せてくれるのか…
最初のポジションがセンターだったのも有利だったのかもしれませんがドレスを翻して注目を集めてまずは先制。くるくると回ってそのままReveal!!そこからはもう独壇場でしたね…Revealのやり方も鮮やかで。バンバン大技を決めていて正直他の2人は気圧されているのではと心配になるくらい。途中でリタもRevealしましたが、それに指さして挑発するというボボの静かな闘志に痺れました…最後は戦闘モードを解いてプリヤンカと手を繋ぎに行ったのも素敵…終わった後にイローナの「SISSY!!!!!」という声が響き渡ったのもグッときました。
ボボのことばかり書いていてすみません…でも、リップシンクは圧勝でしたよね…!最後の最後で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて、本当にありがとうと言いたいです。
さて、もうここですでに感動していたんですが、ウィナーを決定する時が来てしまいました…Canada's Drag Race初のウィナーとは一体誰なんでしょうか…?
I WON @canadasdragrace 👑
— hi it’s me priyanka (@thequeenpri) 2020年9月4日
I love you #TeamPriyanka ❤️ pic.twitter.com/29lppIwvDQ
\ プリヤンカー!! /
おめでとうございます!SNSの反応を見る限り一番人気のようなので、納得ですね。自分の予想とは違っていましたが、誰がウィナーになっても嬉しいです。
は~カナダ最終回楽しかったなあ…と思っていたらDrag Race Holland(オランダ版ドラァグ・レース)の告知が…! 9月18日からということで息をつく暇がありませんね。その前に9月10日にDRUKのツアードキュメンタリー「GOD SHAVE THE QUEEN」もWOW+に来ます。
これまでのカナダの感想はこちらから。