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感想連載中:RPDR AS5、POSE S2、Canada's Drag race

【RPDR】『サーカス・オブ・ブックス』【感想】

LAの老舗ゲイ・ポルノ書店『サーカス・オブ・ブックス』のドキュメンタリー映画を観ました。アラスカが元従業員として登場します。

とりとめもなく感想を書いてみました。最後まで気づきませんでしたが、実は総合プロデューサーとしてライアン・マーフィーが関わってます。

 

 

 カレンとバリーは一見するととてもゲイ・ポルノ書店を経営しているようには見えない、どこにでもいるような老夫婦。子供達には自分達の仕事を隠していたため、娘のレイチェルは10代後半になるまで親の仕事を詳しく知りませんでした。ただの書店と思っていたとか。

 

二人の半生、開店からポルノ映画の配給までどんな風に事業を広げていったのか…重罪を課されそうになった話まで娘レイチェルが直接インタビューをし、掘り下げます。

 

…そして、二人の息子ジョシュがカミングアウトするという人生を変える出来事についても。

 

バリーは「悪い男にひっかかるなよ」と注意するなど、すんなりと告白を受け入れます。彼はとてつもない善人ですね…いつもニコニコしていて朗らか。

 

想像ですが、死の床にいる従業員に代わり、彼らの親に連絡を取った経験が彼の姿勢に影響を与えているのかもなと思いました。「ゲイかどうかは関係ない、自分の子供なのにあんなに冷たくできるなんて…」と言っていましたしね。無意識のうちに自分の子供と重ね合わせていたのかも。

 

一方、ユダヤ教徒として信仰の厚いカレンは「こんな仕事をしていたから神が天罰を与えたんだ」とジョシュに言い放ってしまいます。仕事は仕事であると割り切っていたこともあり、初めは告白を受け入れることができなかったのです。ここの部分はそれを語るジョシュの傷ついた表情もあり、思わず涙ぐんでしまいました。

 

自分はほとんど無宗教だから、そこで抵抗感が起きるというのは理解が難しいなと思いました…ただ、カレンがすごいのは神学を一から学び直して向き合ったということ。筋が通っている…人間としてとても真っ直ぐなんだなと思います。真面目すぎる!とも思いましたが、自分の信仰する宗教に対して誠実ということでもあるのかな…?ここら辺はやはり自分には分からない感覚かも…宗教とは…?とにかく、信者である自分とゲイの親である自分との折り合いをつけたかったのでしょう。

 

面白いのはしっかり者でビジネスに秀でているカレンと、おっとりのんびりした人の好いバリーの関係性。学生時代に家族経営のコンビニでバイトしていたことがあるのですが、そこの経営者ご夫婦がまさにそんな関係でした(笑)なんだか、すごく懐かしい気持ちに。従業員に良くしてくれるところもまさに同じで。実家が機能不全な私にはとてもありがたい存在でした。

 

同じく地域のコミュニティに貢献しているところも似ています。『サーカス・オブ・ブックス』はLAのゲイ・コミュニティにとってはとても重要な存在でした。しかし、インターネットの台頭で売り上げは落ち込む一方…ついに閉店へと至ります。

 

 

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監督レイチェルはすっかり空になった店内で歌うという『Give You Everything』のMVをリリース。Peaches、レイチェルのパートナーであるトランス男性/活動家、Buck Angel(途中彼女とキスしている人)などが出演しています。

 

 

インターネットが発達することで同じ指向・趣味を持っている人々が集まるスポットが衰退してしまった。という点にも触れられていて、音楽など他のコミュニティにも同様のことが言えるのかなと思います。自分はすでに衰退後の時代を生きているので、あんまり実感は無いんですが…ただ、LGBTQの人たちにとっては性的指向を隠さずに安全に出会う事ができるようになったという利点もあるんですよね。

 

私は地方に住んでいますが、離れた場所に住む相手とも交流できるということに大きな利点を感じています。地域に例え同じ趣味の相手がいなくても知り合うことができるっていう…こうしてブログ書いて感想を共有できる、吐き出せるのもインターネットがあるからなので。それは自分にとってちょっとした救いになります。

 

 

最後に…需要あるのか分かりませんが、本編に登場した80年代のポルノスター、ジェフ・ストライカのMVを貼っておきます。

 

youtu.be

ジェフの肉体美が強調されているのはもちろんなんですけど、意外にバンドメンバーがフィーチャーされています。楽しそうだなおい(笑)

 

『サーカス・オブ・ブックス』はこちらから観られます。↓

www.netflix.com

 

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