※感想がネガティヴ寄りになってきたかもしれません。あくまで、個人の感想&意見になりますので、鷹揚に読んでいただけるとありがたいです。
※ネタバレあります。
【Ru girls】今回は出演無し。
感想
いきなりのブランコシーン。ルーの慌て顔が爆笑ポイント。
怪我をしたAJは病院に行くことに。受付の女性の名前が正しく読めないというシーンがありました。母ブリアナとの共通点を示したかったのか、貧困のためきちんとした教育を受けていないという描写だったのか…
明るいクリスマス
Meet Me In St. Louis (1944) – Judy Garland – Have Yourself A Merry Little Christmas
ルビーが回想でパフォーマンスしていたのは、ジュディ・ガーランド主演の映画『若草の頃』の挿入曲「Have Yourself a Merry Little Christmas」。
2014年にはサム・スミスがカバーしています。
Christina Aguilera - Have Yourself A Merry Little Christmas
個人的にクリスティーナ・アギレラがカバーしていたことが知れて良かったです。
(デュエットというより歌唱力バトルみたいになってるけど…)
この曲の歌詞には
"Make the Yuletide gay"(クリスマスの日を明るくするでしょう)
という一節があり、この歌詞をタイトルに冠した映画もあるようです。
タミー・フェイ
I Love Tammy Faye. pic.twitter.com/kRgeqK8res
— RuPaul (@RuPaul) 2018年3月7日
ドラァグを始めたばかりというタミー・ケイクス(クリスチャン)が扮していたのはタミー・フェイ・メスナー。キリスト教の福音伝道師としてTV出演していたゲイ・アイコンです。エイズが流行していた1980年代に、LGBTコミュニティの受け入れとHIV / AIDS患者について番組で触れたことで知られています。ルーの冠番組『ル・ポール・ショー』にも出演したことがあります。
シャーリー・マクレーンになりきって
ロバートが受付で早くAJを診て欲しいと訴えかけるシーンは、映画『愛と追憶の日々』のシャーリー・マクレーンを真似たもの。確かにマネしたくなる熱演です。
ロレイン・ブロッコ本人が登場
"How are you doing, Anthony?" - Dr. Jennifer Melfi
— HBO (@HBO_UK) 2014年10月2日
Happy Birthday, Lorraine Bracco! #Sopranos pic.twitter.com/Wnnhs7Kypz
レデイー・デンジャーがロレイン・ブロッコ(ドラマ『ソプラノズ』の精神科医役で有名)になりすましていましたが、ついに本人が登場。通報されたレディー・デンジャーは留置場へ…
度々、彼女はハワイアン・ジョークを挟んできますが、演じているティア・カレールも実際にハワイ・ホノルルの出身です。本人が言っているから良いのかな?と思いましたが、セリフを言わせているのは制作側で…と考えるとちょっと複雑な気持ちに。
ジャマイカン看護士
今回の見どころはジャマイカ系の看護士に扮して病院内に潜入するロバート。いやいやバレるでしょ普通に…と思いつつも、こういうハチャメチャシーンは楽しいですね。
AJと再会した時にお互い駆け寄ってハグしていたりして、すっかり二人の距離は親密になっていることが伺えます。特にAJは過去に母親と引き離されたトラウマが蘇ったのかとても不安な様子でしたし…見知ったロバートの姿に安心しただろうなと思います。
今回のルビーの一言は「ドラァグは衣装じゃなくて生き方よ」「それが大事なの」「知らない人へのあいさつにも心を込めるの 憧れの人がいると思ってね」「ウィッグと口紅を着ける勇気があって、クイーンを名乗ればそれでいいの」(日本語字幕ママ)
ル・ポールのドラァグに対する捉え方・考え方をはっきり表していて興味深かったです。でも、最近は男性がウィッグと口紅をつけえることは珍しくなくなってきているような気も…(難癖)
Ru girlの出演はありませんでしたが、病院にまつわるロバート、AJ、ブリアナ三者の過去が描かれ濃い回でしたね。そして、ここぞとばかりにルー好みの小ネタがたくさん。
途中、ロバートとAJの関係が疑われる流れはちょっと冗長かなとも思いました。しかし、このエピソードがあることで「目に見えない絆が生まれている二人でも、社会的には赤の他人である」という現実が突き付けられたようで「現実は非情である…」という気持ちになってしまいました。
さて、次回はいよいよテキサスへ…あのRu girlも登場します。