『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第12話“犠牲”の感想です。
※思いっきりネタバレあり。
"犠牲"になったのは…
ローレンス司令官はジューンに「元気を出せ、君にとっては素晴らしい朝だろう」と励ましていました。
彼のキャラクターが回を増すごとに好きになってきています。ギレアドでは変わり者という扱いですが、ジューンが出会った司令官の中では一番心優しいのではないでしょうか。
ジューンは嘘がどんどん上手く、そして嘘をついても堂々としてきていますね。ウィンスロー夫人の前でもぬけぬけと「ウィンスロー司令官が神に見守られていますように どこに彼がいようと」と言い放ちます。いやいや自分が殺しちゃったんでしょ…?ウォーターフォード夫妻の件でハイになっているのかもしれませんが。
顔には笑みが浮かんでいますし、ベスに「ボスね」と言われていた通りうすら恐ろしくなるほどの大悪党っぷりです。(褒めてます)
ウィンスロー司令官は侍女に残酷な沈黙を強いろうとしていたので、それが阻止できたという点は良かったと思います。
あと、何回か見てやっと気づいたのですが、エレノアは危うく子供を逃がす計画をウィンスロー夫人の前で漏らしかけていたのですね…すでに兆候があったのか…
そして、最近の出来事は精神衰弱状態のエレノアには非常にダメージを与えていた様子。
ここでまたジューンは一人を犠牲に…
ローレンス司令官に「私にも責任があるのだから一人で背負う必要はない」と告げるジューンは思いやりがありますが、実際のところジューンに責任あるよな…と複雑な気持ちに。処置しても助からなかった可能性はありますが。
彼女の死は結果的に計画を妨げる恐れのある「米とカナダ間の国境閉鎖」を阻止することに。ジューンの意図していたことではありませんが、ウィンスロー司令官の件も含めて運が良いですね…
葬式の時、ローレンス司令官は少しジューンに疑いを持ったようなシーンもありました。しかし、もしそうだったとしても主導権はジューンにあるので(なにせボスなので…)ローレンス司令官になすすべはない…と思ったのかどうか分かりませんがスルー。
気まずい面会
前回、愛を深める会話をしたくせにセリーナはあっさりとフレッドを捨てるという…結局フレッドよりもニコールが大事だったということでしょうか。かなり自己中心的だと思います。
この夫婦は自分のことばかり考えていますよね…フレッドは少し違っているような気もしますが。お互いを思いあっているローレンス夫妻、そしてルークとジューンとは大違いだな…
セリーナはモイラとニコール、フレッドはルークとそれぞれ非常に気まずい面会をします。
モイラは毒づかずにはいられなかった模様。そりゃそうですよね…セリーナも考えて話せば良いのに、ニコールのこととなるとひたすらに頭の中がお花畑になるのは何故なんでしょう?賢い女性のはずなんですが、急に思考力ゼロになりますよね…
「ニコールには自分(母親)が必要」とか言っていますが、ニコールが自分で判断できるようになった時、一体誰を母親だと呼ぶのか?少し考えれば分かると思うんですけど…自分が必要としているだけなのでは…
フレッドはルークにマウントを取ろうとしますが、パンチをお見舞いされダウン。視聴者は溜飲が下がるシーンなのではないでしょうか。ルークとしては殴るだけでは気が済まないとは思いますが。
良く見る刑務所での光景のように面会室で金網越しに電話で会話とかでは無いんだ…とかちょっと疑問に思いました。二人の関係性を考えるとこういう事態は想定できただろうに。にしてもセリーナもフレッドも良い部屋に収容されているなあ…
今回は挿入曲はありませんでした。
いよいよ次回はS3のクライマックス。無事に輸送機はカナダに到着するのでしょうか…?
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