Rupaul's drag race UK S1EP5 “Girl Group Battle Royale”の感想です。
ゲスト・ジャッジはUKガールズグループLittle Mixの一人、Jade Thirlwall(ジェイド・サールウォール)!Drag conにも訪れていたり、RPDRファンという事は以前から有名です。
※思いっきりネタバレありです。
※書きたい部分しか感想書いてないです。
※画像引用が多くて重いです。
※大体が意訳なので正確ではないこともあります。
※長~いのでお時間のある時にお読みくだささい。(7000字越え)
ミニ・チャレンジ
おまちかねのリーディングチャレンジ!
みんな上手いですね~安心して観れました。キツいけどカラッとしてるイメージ。
私はブルーに期待してたんですが、普段の方がshadyでしたねw
ウィナーになったクリスタルの「I loathe hydrangeas(私はアジサイが嫌い)」の元ネタは、ファンからアジサイを受け取ったマドンナの一言から。↓
rent boy(男娼)の意味を知ってブルーが大爆笑していたり、割とお互い大ウケして和やかな雰囲気でしたね。US版でたまにある言われた相手がムッとして黙り込む瞬間が無くてホッとしました!
メイン・チャレンジ
ガールズグループ・チャレンジ!S8、AS1、AS3などでも登場したチャレンジです。(他にもあったかも)
レコーディングにはミュージシャン・音楽プロデューサーのMNEKが立ち会いました。人当たりが柔らかい人物だったので、リラックスした雰囲気でしたね~。いつもこんな感じがいいな。
すでに各グループの曲が配信されているようです。チャートの順位がどんどん上昇しているとかしないとか…?
Filth Harmony
グループ名を直訳すると「不潔(汚い)なハーモニー」という意味。元ネタはUSガールズグループのフィフス・ハーモニーです。(国は違いますが、同じ『Xファクター』出身という事でLittle Mixとは何かと比較されがちだったり。)
クリスタルはバランスを考えて、歌の上手いヴィヴィアンとダンスが得意なシェリルを選びました。良さそうなチョイスに思えますが、クリスタル自身は…
曲のブリッジを担当したのも悪かったのかもしれません。ただでさえ振り付けが揃っていないのに、キャットファイトというか不仲を演出すると印象は余計に悪くなる気がします。
Frock Destroyers
フロック・デストロイヤーの元ネタはUKのポルノスター二人(Rebecca More、Sophie Anderson)のユニットCock Destroyers!ご本人も出来にご満悦↓
@ChipShopBird @Divinadecampo @BluHydrangea_
— Rebecca More 🖲 (@more_milf) October 31, 2019
THIS WAS 👌 sooooo sexy!!!! pic.twitter.com/QUrpx3mzv7
Driving for dick pic.twitter.com/4JMK0tYfDb
— Sophie Anderson (@SophieASlut) March 25, 2019
知っている限りでご紹介しておくと、Driving for dick↑の歌などがゲイコミュニティで大ウケ。memeとなり、ゲイ・アイコンに…本人達もゲイ・フレンドリーで、最近はゲイ・ポルノにゲスト出演するなどの活躍をしています。
RugirlsがSNSでフォローしているので見かけたことがあるかもしれませんね。彼女達のアカウントはR18なので、お気を付けて。
さて、フロック・デストロイヤーのメンバーはバガ、ブルー、ディヴィーナ。
レコーディングはお揃いのターバン?を巻いたりして連帯感はばっちり。
おまけにディヴィーナさんは、それぞれ違うスキルレベルの人達が全員踊れるように振り付けするのはお手の物の様子。(長年の経験がものを言いますね)
実際のパフォーマンスも首から下を布で隠してから始めるという演出が効いていました。
マッチ・ベター!!はズルい(笑)
衣装も統一感を持たせ、振り付けは揃い、でも個性が感じられる。ガールズグループはこうでなきゃね…!何より「マネしたい!」「こうなりたい!」と思わせることが重要なんじゃないかな~と個人的には思います。
ラストもバナナをピストルに模して007パロディーまで!(チャーリーズ・エンジェル?)
相手グループも認めるほど大成功。
クリスタル:「They weren't bad(悪くなかったね)」
ヴィヴィアン:「No. It was good.(いや、あれは良かった)」
シェリル:「It was good(あれは良かった)」
は名シーン(笑)
クリスタルは純粋に楽しんだみたいですが、他の二人は「悪くなかったどころじゃない」って危機感を感じてるんですよね。観る前は「結構自信あるわ~」とか言ってたところからのこの落差は笑ってしまいます。シェリルの顔が引きつってるのも見どころです。
各メンバーに関しては後ほど個別に語ります。
ランウェイ
今回のカテゴリーは「Day at the races(レースの日の服装)」。競馬を観覧する淑女といったところですかね。Britney SpearsのMV が思い浮かびましたが、こちらはポロでした。
好きなルック
Category is... A Day at the Races! 🇬🇧 @crystalwillseeu #DragRaceUK https://t.co/f9SbTLjCtV pic.twitter.com/6BOc91Nc7y
— World of Wonder (@WorldOfWonder) November 1, 2019
スキットルも同じ柄!ジェイドも気に入っていたようですが攻めていて良いですね~。レースに負けてヤケ酒を飲むワイルドな性格という設定も面白かったです。「nana(子守のばあや「おばあちゃん」という意味の方が正しそうです)のカーテン壁紙みたいな柄」とか、「君だけ競馬じゃなくて違うもの見に来てるでしょ!」とかジャッジのコメントもユニークでした。
S11のシュガのフェイスキニルックに似ていると言われていましたが、「UK版収録終了後の2週間後に、シュガのルックが放送されているのを観て驚いた」と本人が言っています。偶然似てしまったみたいですね。↓
This was a gag. I filmed drag race, came home - and then two weeks later facekini challenge featuring this look from @MissShugaCain aired. Great minds I guess! pic.twitter.com/6qcav53rVA
— Crystal (@crystalwillseeu) November 1, 2019
馬頭のインパクトとディティールがすごい。それ以外(特に下半身)がシンプルでちょっとさみしかったです。この格好で見に来られると後ろの人は何も見えませんねw
Category is... A Day at the Races! 🇬🇧 @divinadecampo #DragRaceUK https://t.co/f9SbTLjCtV pic.twitter.com/BIgKbgFDK0
— World of Wonder (@WorldOfWonder) November 1, 2019
ジョッキー風のヘルメット、衣装、鞭を手に持ち、口には轡(くつわ)、ポニーテール、そして馬の蹄のようなブーツ(つま先立ちで歩いているのだろうか?)。
徹底的にテーマに沿ったルックですが、淡い色合いでまとめており、ゴールドの星のモチーフがあしらわれたスカーフを合わせることで、ひと昔前のファンタジー系少女漫画(70~80年代の月刊プリンセスで連載してそう…伝わりづらいですがw)みたいな印象に。FPRではラジャからSHOOTをもらっていましたが納得です。
今回はバガも良かったですね。テーマに合ってるかは分かりませんがこれまでのバガのランウェイで一番好きだなと思いました。
今回の脱落者
リップシンクソングはゲストのジェイドが所属するLittle Mixの『Power』!
MVにはAAAガールズ(アラスカ、コートニー、ウィラム)の3人が登場しています。↓
Little MixはこのMVでもUKのクイーン(番組出演者ではありませんが)と共演しているのでぜひ観てみてください。
さて、リップシンクはヴィヴィアンがパワーで押し切った形に…
相手がヴィヴィアンな時点で分かっていた結果でしたが、早いな惜しいなという気持ちが大きいです。感想がなかなか書けなかったのもショックだったからかも。
所感
ディヴィーナ
「私はシェリルよりダンスできる」と言っていましたが、自信の通り見事なスプリットでした!
また、レコーディングではホイッスルを披露していましたね。一応説明しておくと、マライア・キャリーやアリアナ・グランデなどが出す超高音ボイスです。参考。独学で身に着けたとか言っていましたが…?才能ありすぎでは??
歌唱力はBBCお墨付きですが、今回はあえてラップパートを担当。卒なくこなしていましたね!いつもと違ってセクシー寄りな衣装も新鮮でした。なんだろういつもしっかり着込んでるからか、そんなに激しい露出じゃないのにドキドキしますねー。
さて、今回はとても重要な話をシェアしてくれていました。公式が動画をアップしていたので、以下ディヴィーナさんの話を抜粋した意訳を載せておきます。
.@DivinaDeCampo opens up about the impact Section 28 had on them growing up. #DragRaceUK pic.twitter.com/Y6sCc38Avv
— RuPaul's Drag Race UK (@dragraceukbbc) November 6, 2019
ゲイという事でいじめられ、学生時代は辛い思いをした。セクション28が施行されたことで、教師はそれを止めることができないようだった。
しかし、今と昔では子供達の態度は全く違っている。自分が大人になり学校で教師として働いていた時に、女生徒から同姓愛者に対して差別的な言葉を投げかけられたことがあった。ガラの悪い学校で起こった出来事だったが、その時は周囲みんなが女生徒へ激怒してくれた。
セクション28を知らなかったので調べてみました。Section 28 - Wikipedia
1988年に施行され、2003年までイギリスで行われていた政策です。「地方自治体による同性愛の促進を禁止する」という内容で、ディヴィーナが話していた通りLGBT+について学校で教師が話すこともできませんでした。
「同性愛者の存在は完全に消されてしまった。議論すらもなかった。」
「ストレート(異性愛者)は"正しい"と言われるけど、ゲイはそんなことを言われずに育つことになる」
また、以下の記事ではセクション28によって「いじめを受け、自分に関係のある性教育を受けなかったため、大きなリスクにさらされてしまった」と語る男性の話が載っています。
Section 28: What was it and how did it affect LGBT+ people? - BBC Three
80年代はエイズが広まり始めた時代であり、「同性愛は危険なものである」というような偏見がセクション28のような政策を生み出してしまったのでしょう。無知は差別やいじめに繋がってしまうので、教育は必要なことだと思います。繰り返してはいけない歴史ですね。
ブルー
「無垢な顔のメイクが一番上手いよね~」と言われていましたがリーディングの時のブルーは始終かわいらしかったですね。
ガールズグループではいつもとは正反対のキャラクターになりきっていて、本当に一生懸命で、毎回全力を出していることが伝わります。ジャッジに評価されて涙ぐんだり…(今回はみんな良く泣いてるな…)実はボトムになったのはリップシンクをした時のみという好成績。ダークホースとしてこのまま突き進んで欲しいです。
シェリル
レコーディングでは彼女の魅力が全開でしたね。陽気すぎる。
デスティニーズ・チャイルドに例えて、「私がビヨンセ、ヴィヴはケリー、かわいそうなクリスタルはミシェル」とか言ってましたが…確かにビヨンセ並みにBossy(支配的)に見えました。「これぞ私にもってこいのチャレンジ!」と生き生きとしていましたが、他のメンバーへのフォローまでは気が回らなかったのか。
良いダンサーが良い振り付け師とは限らないということですかね…悲しいことに。単に踊り慣れてない人へ振り付けしたことがないのかもしれませんが。
事あるごとに突っかかってくるバガには本気で腹を立てているような表情も。でも、バガほど口が立たないので上手く撃退できてない様子が不憫だったりかわいかったり。ちょっとズレた言動があるらしく、そこもまたいじられやすい原因なのかも。バガと並ぶ顔芸要員。
ヴィヴィアン
意外にもレコーディングは初めてとのこと。上手いけど緊張したのか「BREAK」のつづりを何度も間違えるというらしくないミス。案の定パフォーマンスも上手くいかずに泣いてしまい…
ディヴィーナ曰く、"ハード・パーフェクト・ドラァグ・マシーン"な仮面が剥がれたシーンでした。「へ~意外」みたいなディヴィーナさんの顔のショットが挟まれていたのは良かった。(観てる自分も同じ顔してたと思う)
前回の感想で「完璧すぎて落ち込んだりするところを観たくなる」というようなことを書いていましたが、早速叶ってしまい少々複雑な気持ち。
同じチームになったことで「やっとシェリルのことを知る機会ができた」的なことを言っていました。レコーディングの時もシェリルのパートにウケたりしていたので、今後は当たりが柔らかくなって欲しい。
It's Bonus Footage Friday!
— RuPaul's Drag Race UK (@dragraceukbbc) November 1, 2019
You've seen @TheVivienneUK rip off her eyebrows: now watch her teach the other Queens how to put them back on. #DragRaceUK pic.twitter.com/kP6pBvwpN0
今回のボーナスクリップはヴィヴィアンの付け眉毛!クリスタルの話じゃないんだとちょっと残念に思いましたが、内容は笑えました。
クリスタル
バガに「クリスタルはどっちもできないからね」とズバッと言われていましたが、やはりレコーディングでも自信なさげ…ちゃんとしているつもりでも「"ラップ"をしてね」と釘を刺される始末。歌を歌うつもりだったのに、肝心の歌がいまいちだったということでラップパートに変更されていました。(記憶違いしてたみたいなので訂正しました)
ダンスもついていけてなくて見てて苦しくなってきました…一人でサッサとステージを後にするように見えて悲壮感が。
ヴィヴィアンも「私はシンガー、シェリルはダンサー、クリスタルは…skinny(痩せてる)」ってそれ以外にも良い所いっぱいあるよ~と悲しくなってしまいました。 (番組の演出なんでしょうけど)
あと、今回のブロンドウエーブヘアってあんまり似合ってないように思えました。なんでだろう?
cock destroyers的なコンセプトってクリスタルの方が似合うのにな~とか本当に色々惜しくて惜しくて。何よりランウェイが次回から確実に寂しくなってしまいますよね…もっと色んなルックが見たかったです。
おっとりしてるように見えるので競争は向いていなかったのかも。SashyAwayを言い渡された時のショックを受けている表情を何回も観てしまいました(自分で傷口をえぐるタイプ)
Also - she’s still that bitch.
— Crystal (@crystalwillseeu) November 1, 2019
Love you all! Goodnight! pic.twitter.com/EPgZV11GPA
自分のスタイルを確立しているクリスタル。UKでオールスターがあるなら観たいな~と思いつつも結局同じ結果になってしまいそうな気がします。書きながら思ったよりも自分はクリスタルの脱落にはショック受けているんだな…と再確認しました。
リユニオンとフィナーレのルックを楽しみにしておきます!
バガ
胸にバッチをつけて下ネタで笑いを取るなど、今回も絶好調だったバガ。
「Are you mad?」の下りなど、またもやmeme素材の提供をw
我が強そうに見えますが、腰を落ち着けて話してみると意外にも協調性のあるタイプのようです。前回ディヴィーナとちょっとギクシャクなっていましたが、その時も引く時は引いていたし。
ブルーのレコーディングの時に真っ先に拍手していたのが好印象。ディヴィーナの時も感嘆してて(コンフェッションではイルカみたいって言ってましたがw)かわいい。
本人はヴィヴィアンと一緒が良かったみたいですが、結構どんなチームにも馴染めるんじゃないでしょうか。
そして、あの歌声!UKクイーンは歌唱力のある人が多いですね。ビックリです。
盛り上がると思ってか(バガは職業ヴィランだと勝手に思っているので…)シェリルをいじり倒してますが、恨みを買わないようにね…!
ヴィヴィアン精神崩壊時には真っ先に慰めてたり、絶対バガは良い奴。
早々にTOP4予想が外れてしまいました…後3エピソードしかないなんて
ついにヴィヴィアンとディヴィーナの間にバトル勃発?波乱の予感…!
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