『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第4話「洗礼」の感想です。
※思いっきりネタバレあり。
God Bless the Child
原題は「God Bless the Child」となっていて直訳すると「その子に神より祝福あれ」といった意味になると思います。
ジューンはハンナの洗礼を思い出していました。ジューンの母親が「宗教に生き方を左右されてはダメ」と言っていましたが、彼女の言うことは正しかったですね…
ジューンの母親は現在、どこにいるのでしょう。度々回想で登場しますが、今後再会するのか気になります。聡明な人物のようなので、もしまだギレアドにいるならジューンにとって心強い味方になりそうですが。
ルークとモイラはニコールに洗礼を受けさせていましたが、自分はキリスト教徒ではないのでいまいち「洗礼」のもつ意味合いや役割が理解できないのがもどかしいです。
から回るウォーターフォード司令官
式でニコール失踪のことを公に触れられ、うろたえるウォーターフォード司令官。
さらに、セリーナにあっさりスルーされるウォーターフォード司令官。
彼が相談できるのがジューンだけとは。降格したので、きっと司令官の間でも居場所が無いんだろうなあ…という想像をしてしまいます。
そして、「彼女は苦しんでいる」って誰のせいだと思っているのか…
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ジューンはウォーターフォード司令官に多少なりとも情が湧いているのか、セリーナとの仲を取り持とうとします。セリーナに権力を持たせて利用したいのかもしれませんが。
ジューンにタバコをすすめるセリーナ。すっかり気を許しているかと思いきやまだまだつれない態度。それでもハンナの情報を伝えるあたりセリーナは同じ「子供の母親」としてジューンを思いやっているのでしょう。
でもやっぱり「頑固」にギレアドの定めたシステムを擁護するなど相変わらずな部分があって、完全には毒が抜け切れていません。
堂々とタバコを吸うジューンの姿は、「セリーナとの力関係が変化している」ことを示しているのかなとも思いました。
それにしてもジューンは本当に人を操ることが巧みになっていますね。S1ではいっぱいいっぱいな感じでしたが、今や余裕と貫禄を感じます。
エミリーが妻子と再会
やっとのことで、妻シルヴィアと息子オリヴァーに再会したエミリー。
シルヴィアとはお互いに距離を測る、もどかしい会話が続きます。
幼かった息子はすっかり学校に通う年齢に。エミリーに似てか賢い子のようです。「本を読んで」と無邪気にエミリーにせがんだりしてとてもかわいいです。
本を読んでいる最中に感情が抑えきれなくなるエミリーとシルヴィア。陳腐な感動の再会では終わらずに、複雑な感情の機微を表現しているのは流石です。
3人が仲良く暮らして欲しいと祈るばかり。
リディアおば崩壊
職務を果たそうと躍起になったのか、これ以上失敗してはいけないと思ったのか…
唯一自分を慕ってくれるジャニーンをカッとなって打ち据えてしまい、陰で泣き崩れるリディアおば。リディアおばにみんながドン引きしてるシーンの空気感がすごいですね。リアルというか。
そしてここに来て、リディアおばの人間的な部分が…!ギレアドって本当に誰に対しても地獄な場所ですよね。恐らく彼女は彼女で精神的に追い詰められていたのかなーと考えるとたまらない。
またもや続きが気になるラスト
シカゴの暴動鎮圧への抗議デモに参加していたルークとニコール。それをギレアド側が見つけてしまいました。
ニコールの無事な姿が見られて安堵し涙するセリーナとジューン。しかし、誘拐されたとされるニコールがカナダにいると分かったことで一波乱起きそうです。
実は公式インスタグラムでネタバレを見てしまったのですが、早く続きが見たくなりました。
エンディングで流れていた曲は?
ニコールが洗礼を受けた後、エンディングで流れていた曲はアメリカのカントリー歌手アリソン・クラウスの『Down to the River to Pray』です。
『オー・ブラザー! 』という脱獄囚三人を描いた映画のサントラに収録されています。脱獄囚三人をモイラ、エミリーそしてニコールになぞらえているのかも。
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