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【感想】『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第3話

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン3第3話「悪夢」の感想です。

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※思いっきりネタバレあり

 

 

やはり読めないローレンス司令官

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コーヒーをこぼして癇癪気味に新しく入った女中を呼びつけますが、その姿はまさに昭和の亭主関白そのもの。
女達に厳しい態度を取るようになり、それはジェーンに対しても同様でした。
ジューンは侮辱されたことにジッと耐えて、ウォーターフォード司令官の時のように誘いをかけてみますが、ローレンス司令官は応じません。
ここでの会話で、前回の感想の中で予想していた「彼がエミリーを逃がした理由」が明らかになりました。

 

「驚くほど賢いから、世界の役に立てる人材だと思った」

 

ローレンス司令官の行動理念はあくまで「世界を救う」ことにあるのでしょうか。確かに元々、ギレアドの仕組みが生まれたのは、少子化・環境汚染に対処するためという背景もあります。(そういった「世界の危機」を建前として極端な思想を推し進めるために利用したという方が適切かもしれませんが。)

ハンナのためギリアドに残ったジューンに「愚かだ」と説く司令官。なぜか彼女の過去を詳しく知っています。「ダメな女、ダメな母親だったのに」とジューンの痛いところをつくローレンス司令官は手強い相手です。 それでもジューンは彼に食らいつきます。「あなたは夜安らかに眠るためにたまに良いことをしようとするのだろう」と。

 

「決定を下せるか?」

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ローレンス司令官は朝食時に、客を出迎えると申し出たジェーンに「玄関を開ける侍女にはどんな罰が適当だと思うか?」という問いを投げかけていました。正しい判断、決定が下せるか。時には残酷だと思ってしまうことでも指示できるか。
書斎でのやり取りの後、ジューンは再びローレンス司令官からこの問いを突きつけられます。「コロニー送られる予定の女たちから5人を女中として選んで救え」と。


「私と同じ立場になってみろ。同じようにはできないだろう。」そういった意味合いも含まれているようです。 ジューンは一度は拒否したものの、ある出来事を経て、ラストには5人の女中を選ぶことを決めました。

 

圧倒的優位に立っているように見えるギリアドの男たち。ローレンス司令官は彼らの抱えるものをジューンに垣間見せたのでした。男たちは女たちと同じく感情のある人間です。

「女たちは正しい判断ができない。役に立たないものである。だから自分達が支配するのは当然のことなのだ」「地球を、人類を救うために必要なことなのだ」

そう言い聞かせて、自らの決定を正当化しようとしている…決定の責任、間接的にでも人を殺めた罪悪感を背負っているのでしょうか。タイトルになっている「悪夢」はそんな男たちの「業」とも呼ぶべきものを表しているようです。

 

懲りないウォーターフォード司令官

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ローレンス司令官の元に訪れたウォーターフォード司令官。

降格し、セリーナと離れている彼はすっかり鬱々とした様子。

しかし、あれだけ酷い目にあっても、まだジューンにほだされているあたり、(ローレンス司令官にも言われていましたが)聡明ではありませんね…

ローレンス司令官との間でジューンをまるで"物"のように話すシーンはムカムカしました。

さらに、彼が「セリーナに対する愛の言葉」を部屋で長々とスピーチするシーンがありました。「へーなんだかんだ大事に想ってるのかな。」と思っていましたが、部屋には彼一人ではなく裸の女性がいました。

こ、凝りてない…!この回で一番の衝撃でした。

セリーナ親子

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家が燃えてしまったため、セリーナは実母の元へ身を寄せていました。子供のために禁煙していたはずですが、その必要がないためタバコを吸っています。

実母は優しくセリーナを慰めるのかと思いきや、本当の意味で彼女に寄り添うとはしていません。 

夫婦仲を他人に話した上に、人を招いて圧力をかけるという…

S1で過ちを犯した侍女に対して他の侍女たちが指を指して非難する(させられる)というシーンがありましたが、まさに似たようなシチュエーションです。

ニコールを失ったことを悲しむセリーナに「妻に戻るしか生きていく方法はないのだ」と突き放します。挙句の果てに「本当の子供ではないくせに」と一番言ってはならないことも言う。

唯一の救いはウォーターフォード家の女中であったリタがセリーナの側にいることですね…

焼き払ったはずの青の服*1妻という役割から逃れることもできず、選択肢がないことに追い詰められていくセリーナ。

号泣するセリーナにもらい泣きしてしまいました。血の繋がってない家族に理解されないって辛いよね…

彼女はニコールを想う気持ちを唯一共有することができるジューンの元へと訪れます。

 

「私達は自分が思うより強い」

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今後、へこたれそうになったら自分もこれを思い浮かべたいと思います。

ジューンの言葉ではセリーナを奮い立たせることはできませんでしたが、ジューン自身は自分の強さを思い出して、ある行動に出るのでした。

S1から観ているとジューンは本当に強くなったなあと思います。元々持っていた強さが引き出されたという形なのもかもしれませんが。

マイクも去り、有力な協力者がいなくなってしまいましたが今後どんな展開を見せるのでしょうか。早く続きが観たいです!

 

ラストで流れていた曲は?

ロイ・ハーパー『How Does It Feel』という曲がラストに流れていました。

タイトルは「どんな気持ち?」という意味のタイトルですが、冒頭の歌詞だけ少し訳してみようと思います。

How does it feel to be completely unreal
How does it feel to be a voter
How does it feel to be a voluntary heel
I wonder who's it is
I see you queuing up outside Saint Peter's gate
You can feel bonafide if you ride with the tide
But it's not real

How Does It Feel/Roy Harper

 (意訳)

完全に非現実的になったのはどんな気持ち?

投票者になったのはどんな気持ち?

ボランティアでヒール(悪役)になったのはどんな気持ち?

それは誰だろう?

あなたは聖ペテロの門の外で並んでいるのが見える

潮に乗っていれば本物だと感じることができる

でも実際には現実ではない

 

なんとなく海に入ってゆくセリーナに呼びかけるような内容ですね。

聖ペトロは元漁師という経歴を持ち、天国の門の前に立っていると言われる聖人です。

自分の中では聖おにいさんの軽いノリのイメージが強いですが…

 

How Does It Feel

How Does It Feel

  • ロイ・ハーパー
  • シンガーソングライター
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

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*1:緑では?と思ったのですが公式ではblueと表記されているのでそれに習います