#KimOhNo ムーブメントに対して一個人が意見を述べています。
何の力もない一般人です。THE 無力。
タイトルはRPDRS6より。(元ネタは知りません)
※決して扇動目的ではありませんので、その点だけはご了承願います。キム・カーダシアン氏に対して誹謗中傷は止めましょう。罪を憎んで人を憎まずです。
経済産業省へ要望を送ってみた
以下、「和装振興協議会」を行っている経済産業省へ下記の問い合わせフォームから送った内容です。
ーーーーーー
お忙しいところ、恐れ入ります。
私個人は何の肩書も有していない立場ですが、日本の一国民としてご要望を述べさせていただきます。
キム・カーダシアン・ウエスト氏が自身の下着ブランドの名称を「kimono」と名付け、商標登録を申請している件についてです。
先んじて、問題について正確に把握できていない場合は、以下URLから、栗原潔氏(ITコンサルタント, 弁理士, 翻訳家, 金沢工業大客員教授)が解説されたものをご確認ください。
キム・カーダシアンはKIMONOを商標登録できるか?(栗原潔) - 個人 - Yahoo!ニュース
同氏は別の記事にて「この件の最大の問題点」と「解決策」を述べられています。
(あくまで、ご自身の感想としてではありますが)
抜粋してご紹介いたしますので、ご一読ください。
■この件の最大の問題点
今回の事件での最大の問題は、KIMONOを日本文化として世界にアピールしたいという動きがある中で、米国の消費者の中に「KIMONOって下着ブランドのことですよね」という印象が広まってしまう、一種の希釈化が発生してしまうことだと思います。すなわち、商標登録がされるか否かだけではなく、実際のブランドとしての使用自体が問題だと思います。
■解決策
この問題の解決策ですが、いきなり裁判沙汰にするのは好ましくありませんし、勝率は必ずしも高くないと思います。やはり、日本の関連団体が、KIMONO Intimates社と米国の消費者に向けて何らかの声明(感情的な非難ではなく冷静な意見)を出すべきでしょう。KIMONO Intimatesも営利企業として損得で動きますから、米国の消費者の反発を買ったら損だなと思わせれることができれば、別商標への変更も検討するのではと思います。
引用元:KIMONOが米国で商標登録されてしまったらどうなるか?(栗原潔) - 個人 - Yahoo!ニュース
これらを元に日本政府ないし、経済産業省よりキム・カーダシアン・ウエスト氏へ「“KIMONO”という名称の変更、及び商標登録申請の取り下げを要求する」との声明を出していただきたいと存じます。
本日、国内外の批判を受け、同氏は以下の趣旨の声明を発しました。
「ブランドが「(日本の)伝統的な衣服に似ている商品や無礼にあたる商品をデザインしたり、発表したりする」ことはないとし、ブランド名を変更する意向がないことも明らかにした。」
引用元:キム・カーダシアンの下着ブランド「KIMONO」が波紋。本人が声明「ブランド名を変えるつもりはない」 | ハフポスト
キム・カーダシアン・ウエスト氏はTVやSNSを中心に、世界的に大きな影響力を持つ人物です。
このまま何も対策を取らなかった場合、世界各国で同氏がリリースした下着のイメージに「着物(KIMONO)」という単語の意味自体が塗り替えられてしまうことが懸念されます。
他国ではまだまだ日本文化について知られていない現状があります。
そう遠くない未来、海外で「結婚式で着物を着た」と言うと「下着を着たのだ」と誤解され、「KIMONO」をインターネットで検索すると下着の画像ばかりが出てくるといった悲しい事態が起こり得えるのです。
連綿と受け継がれてきた日本の文化である「着物」を他国の一個人によって塗り替えられてしまう、取り上げられてしまう。それをこのまま見過ごしておくのでしょうか。
すでにchange.orgでは署名運動も立ちあがっており、約18000人の署名が集まっています。
どうか、賢明なご対応をお願いしたいです。
ーーーーーーーーー
無駄かもしれないけど、何かせずにはおられず送ってみました。1000文字までしか送れないので、実際は省略部分がありますが。
適切な行動だったのだろうか?という疑問もあります。もっと良い方法を思いつけばよかったんですけど、思いつきませんでした。
そうこうしていたら京都市がキム・カーダシアンへ文面を送付したとの一報が。
「KIMONO Intimates」社から発売予定の矯正下着商品に「KIMONO」で米国の商標登録申請がなされたことについて,京都市では,以下のURLのとおり理解を求める文面を送付しましたので,お知らせいたします。
— 【公式】京都市情報館 (@kyotocitykoho) June 28, 2019
⇒https://t.co/gRnOV8buI1#きもの #着物 #KIMONO
地方自治体の方が対応が速いのかもしれません。
文面を読みましたが、「着物」の無形文化遺産への登録を目指しているという事を主張されています。
着物協会など、当事者に声を上げて欲しかったのですが状況を正確に把握しておられないようで残念です。
ご高齢なのでインターネットの影響力・拡散力を理解されていないのだとは思いますが…
着物協会代表理事が「着物という言葉はすでに世界に広がっているので、今回の件で誤解を招くようなことはないかもしれない」って…楽観的すぎなのでは。ただ「戸惑う」ばかりだけじゃなくて声を上げて欲しいですね。 #KimOhNo #kimono https://t.co/FuBwSZ8iXW
— madara (@madara48528048) June 28, 2019
下着ブランド「KIMONO」に物議、米で商標登録できる?:日経ビジネス電子版
kimono.comというドメインまでキム・カーダシアンに先を越されて取得されていることには、それこそ「あぜん」とします…残念です。
署名運動が立ち上がっている
私も署名しました。
もし、キム・カーダシアンが「KIMONO」という名前で商標登録するのに反対という意見をお持ちであれば下記リンクより署名いただければと思います。
(20190703追記)キム・カーダシアンからの名前変更のアナウンスを受け、署名キャンペーンは締め切られたようです。
(20190718追記)7/11に署名受付再開したとのこと。
「キャンペーンの進捗」にて報告が日々なされているので、チェックしてみてください。
また、7月5日には署名の発起人であるSono FUKUNISHI氏が所属するNPO法人パリ小町から声明文が出されています。
集めた署名を「商標登録の異議申し立て」のために使うのではなく「ユネスコへの無形文化遺産登録」のために使用すると受け取られる言動を彼女が取り、署名した多くの方を失望させ、信頼を損ねたことは【パリ小町】としても残念で仕方ありません。
この彼女の言動については彼女の独断であり、アソシエーション【パリ小町】の意思ではありません。そこに当会としての意図はなく、決議されたアクションでもありません。
私自身は着物業界に精通しているわけではないのですが、傍から経緯を見守っていた限りでは今回の一件で業界内の色んな問題が浮き彫りになったのではないかなと感じました…no more drama…
商標登録の申請は通るのか?
元々、欧米では以下の画像のような「kimono」というガウンが流通しているんですよね。辞書に載っているくらい一般名詞として定着しているそうです。
なので被服としての商標登録は難しいんだそうです。栗原教授の記事によると。
・まだ審査中で登録されたわけではない
— madara (@madara48528048) June 26, 2019
・登録されてしまっても異議申立は可能
・被服についてはおそらく拒絶されるが、かばん類についてはKIMONOが商標登録されてしまうリスクがある
日本の「着物」をKIMONOとして米国で販売することに対して、これらの商標権の効力が及ぶことはありません。商品の特性そのものを記述することは商標的使用ではないからです(「記述的フェア・ユース」と呼ばれ米国商標法にも明文化されています)。
(中略)
やっかいなのは、たとえば、米国においてKIMONO Shopと看板やタグを付けて着物を販売している店で、合わせて下着やかばんも売っていた場合等に、下着やかばん類を指定商品とした商標権を行使される可能性が出てくることです。この場合でも裁判で記述的フェア・ユースを主張することは可能と思いますが、米国で実際に裁判をすると相当な費用がかかりますので、相手の主張を呑んで和解せざるを得ないといったケースが出てくる可能性もあります。
引用元:
ですので、商標登録に関しては思ったよりも深刻ではなさそうだと感じました。申請が通ってしまう可能性は無きにしも非ずのようですが。
わざと通りづらく話題になりそうな名称を選んでいるのではと勝手に思っています。もし、通れば儲けものだと思っているのかも。完全な想像ですが。
ーーー以下は自分の個人的な意見です。ーーー
キム・カーダシアン氏は前述したガウン型のkimonoを着用している画像もありますし、来日して京都でお座敷遊びをして舞妓と一緒に映った画像も見かけました。「着物」がどんなものか全く知らなかったとは思えないのですが。無知故の失敗ではなさそうです。
もし、他国の民族衣装の名称を利用して炎上させ、自分のブランドを宣伝させようと思っているのならとても悪質です。日本という国にルーツを感じる全ての人、そして国内外の着物愛好家に対して失礼だと感じます。
また、その国の民族衣装の長い歴史や文化的価値を無視して、ただその名前のみを独占して利益を得ようとするのは批判されるに値する行為だと私は思います。
本人の弁によると、「日本の文化における着物の重要性を理解しており、深い尊敬を持っています」とのことですが、本来の着物と全く異なる衣類である「KIMONO」にそれは感じられるでしょうか?私は申し訳ないですが、全く感じられません…
アジア系のドラァグ・クイーンの反応は?
最後にこのブログらしい追記も載せておきましょう。
コリアン系のドラァグクイーン、キムチーとソジュははっきりと反応を明らかにしています。
Wait wut pic.twitter.com/vESHPb1shT
— Kim Chi (@KimChi_Chic) June 26, 2019
#KimOhNo https://t.co/UsnaGZzhbj
— Kim Chi (@KimChi_Chic) June 26, 2019
Kimono ? Not one person thought that might be a heavy reach? pic.twitter.com/oqFJQ4HVFi
— ✭ Soju 씨 ✭ FALL IN LOVE AGAIN (@shotwithsoju) June 27, 2019
また、プラスティークはキムチーの#KimOhNoツイートをRTしています。
ちなみに、日系ドラァグ・クイーンのジア・ガンからは何もまだコメントはありません。
と思ったけどどうだろう?他の東アジアの国が同じ目にあったとして自分は反応できるのか?とか考えてしまう。
— madara (@madara48528048) 2019年6月27日
本当に、ドラァグ・クイーンからは日々学ぶことが多いです。