久々に固唾を飲んで観てしまいました…
『アリー/スター誕生』の感想を書こうかな~と思っていたのですが、どうしてもこの回のハラハラ感に居ても立っても居られず…!
DRAMA しかない!!!!
やはり優勝候補は当初の予定通り、マニラ、ヴァレンティーナ、トリニティになりそうです。もう一人追加するとしたらラトリス辺りかな~。
※ネタバレありです。長文です。
あくまで、個人の感想&意見になりますので、鷹揚に読んでいただけるとありがたいです。
一体、誰が脱落するのか?
この記事でのクイーンたちのセリフは(意訳)なのでご容赦を…
本編の内容については省いています。今回はドラマ中心の感想です。
AS4は日本版NETFLEXでも公開されています。(なかなか気づかなかった自分
AS2からは上位者2名でリップシンクバトルを行い、勝者に脱落者指名権が与えられています。
ル・ポールのドラァグレースの肝とも言えるこの脱落者の決定…
このハードな選択がクイーンたちに委ねられたことで、更なるドラマを生み出しているわけですが、今回はとりわけ、ミス・リードが巧みでハラハラさせられました。
今回の課題だったスナッチ・ゲームの上位者2名はトリニティとマニラ。
そして、脱落候補者はジアとヴァレンティーナ。
リップシンクバトルの勝者が脱落者を選ぶ基準はそれぞれ違います。
トリニティは脱落候補者と話す前にマニラを呼び出し「どんな基準で脱落者を選ぶのか」と問いただしました。
トリニティ自身は、今回の課題で酷い結果を残したジアを脱落させるつもりだとマニラに告げます。
(前回、ファラとひと悶着起こしたり、今回もトリニティと課題前に演じる有名人が被って揉めました。no more drama!)
ジアについては後ほど、述べますがトリニティは公平な判断だと思います。スナッチゲームが余りにもひどかったので…
しかし、マニラの選ぶ基準は…
「手強そうな出場者を選ぶつもり。だって少しでも優勝に近づきたいから。ジアは確かに問題はある子だけど、こちらが優しさを見せたら成長できるかも」
「ちょっとちょっと!ヴァレンティーナを選ぶつもり!?炎上するわよ!?」
とトリニティはヴァレンティーナに熱狂的なファンがいることもあり*1慌てますが、マニラはもう2回も優勝を逃しているのです。(S3とAS1)
「もう、私も年だし今度こそは絶対に勝ちたいの!」
そんなマニラの気持ちは分かりますが、視聴者の大多数は恐らくS9でも優勝候補だったであろうヴァレンティーナの活躍を見たい人が多いでしょう…
「そんなのダメーー!!」とモニターの前で叫んだ人は多いんじゃないでしょうか。(自分もその一人ですが)
そして、脱落候補者と勝者候補者同士がそれぞれ会話することに…
トリニティは「マニラはアンタを脱落させようとしてる」とヴァレンティーナ本人に告げます。(このことが波乱を呼ぶことに…)
2人は仲が良いこともあり、トリニティは自分がバトルに勝ってヴァレンティーナを絶対に脱落させないと誓うのでした…
一方、マニラはジアに親身になって話を聴きます。
「自分なりに一生懸命やってるんだけど人間関係も課題も上手くいかなかった…」
と涙するジア…
「彼女に同情するわ…いっぱいいっぱいだったのね…」
ともらい泣きして手を握るマニラ。
嫌われがちなジアに寄り添ったマニラの株が上がりました…!
更に更にこの回の最大の見どころである、マニラとヴァレンティーナの対話…!
「トリニティからあなたが私を落とすつもりって聞いたんだけど。私はすごく頑張ってきたの、残りたい」
単刀直入に斬り込むヴァレンティーナ。彼女としてもこんなところで落ちるのは不本意でしょう。
「じゃあ、あなたを脱落させない代わりに、あなたがトップになった時、私が脱落候補になった時は救ってよ。古だぬきに情けを見せて」
と同盟を迫るマニラでしたが、ヴァレンティーナは挑発的なセリフを告げます。
「私だったらそんなことあなたに頼まない。私はTOPに残ってあなたと競い合いたい。この挑戦受けて立つことができる?」
S3の出場者という大先輩のマニラに対しても一向に引かないタフなヴァレンティーナのセリフ…!
そしてそれを聞いて動揺するマニラの顔…!!
最高のドラマがここにある!!
うーん、ヴァレンティーナにこんなことを言われたらマニラは彼女を脱落させれなくなりますね!彼女に挑まれたのに逃げたような形になってしまうので…
ヴァレンティーナは実力も身に着けていますし、野心的でタフな精神の持ち主であることが改めて明らかに。(S9のreunionでもタフさは垣間見せていましたが)
その点はトリニティと共通しているので、2人が仲が良いのも頷けますね。
さて、事前のやり取りですでに盛り上がっておりますが、肝心のリップシンクバトルの結果は…
勝者、マニラ!
ということはヴァレンティーナが脱落者に…?
ハラハラの一瞬…
マニラが選んだのは…
ジア・ガン
モノローグで散々煽っといてそれかよーー
トリニティと一緒にお茶の間も安心したことでしょう。
ヴィランの悪名を背負ったジアはEP3にて退場という結果に。
次回予告では今回、絆を見せたヴァレンティーナとトリニティの2人が言い争っていましたが…何があったの!?
レースは更なる激戦となるのであった…
ジア・ガンの脱落について
以下は個人的な感想でございます…
ファッションやパフォーマンスだけが優れていても勝者にはなれないのがル・ポールのドラァグレース。
前回出場した時もひどかったけど、今回もジアはスナッチゲームに失敗…
挽回できなかったことで、これ以上勝ち進むのは難しかったでしょう。
ナオミのように苦手なものは克服しよう、万全の準備をしておこうという姿勢もありませんでした。(別のドラァグレースに出場していて多忙だったのもあるかもしれませんが)
今回脱落となったのもやむなしです。
BE PREPARED!!
初めてのバイオ・クイーン出場者、ジア・ガン
(一応前置きして書いておくと、この記事を書いている私ことmadaraはヘテロシスジェンダー女性及びヘテロセクシャル*2です。知識に乏しいところもあるかと思いますが、ご容赦を。)
ジア・ガンはル・ポールのドラァグレース史上初の“性別移行後のトランスジェンダー女性出場者”。(バイオ・クイーン)
番組出演後にトランスジェンダーと自覚したり、実はそうであると明かしたりする出場者はいままでにもいました。
ソニーク、カルメン・カレラ、ケニヤ・マイケルズ、モニカ・ビバリーヒルズ、ペパーミントetc…
トランスジェンダーは生まれ落ちた時の性別と、性自認が逆である人を指します。
そして、外科手術を行わずに性別移行する手段を選んだ人々でもあります。*3
また、肉体の性別と性自認がまだ完全に一致していなくてもトランスジェンダーと呼びます。
S6でも「女性らしさ」をドラァグに第一に求めていたジア。
中性的なドラァグをする出場者(ミルク)に対して辛辣でした。
最終回では中性的なドラァグに対しても理解を示す姿勢でしたが、本当に考えを改めたのでしょうか。
ラトリスに対する言葉はスナッチゲームの最中とはいえ、そういった彼女の思考が反映されているように感じました。
「攻撃される前に攻撃する」
そんな風に自分を守るためにクイーンたちに攻撃的になっていたのかもしれませんが、トランスジェンダーの代表という自覚があるのならば余計に言動には気を付けるべきだったでしょう。
ゲスト審査員であるガス・ケンワージーには遠回しに「君がトランスジェンダーとして出場している影響は大きい」と言われていましたが、良く分かってなさそうな反応でしたね…
彼女がマニラに「性別移行後にはもっと女装した男性とは見られたくなくなった」「ドラァグ以外の自己表現があればいいけど、自分にはないから…」「自分らしくいたいのに…」とこぼした内容を見るに…
自分のことで精一杯なジアにはまだ“トランスジェンダー代表”という肩書は重かったのかもしれません。
とはいえ制作側の編集によってヴィランになったのでは
制作側の編集によって印象操作されていることも考慮に入れるべきです。
リアリティーショーという種類のTV番組には「やらせ」と言うのは野暮です。
番組を盛り上げるために編集するのは当たり前。
S6でもヴィランだったジアを連れてきてキツイ言動だけを繋ぎ合わせて、そう仕立て上げたのかも?
でも、本編以外でも(インタビューなどで)shadyな言動が多かったのは否めません(笑)
プロレス的な感じで彼女がヒールを買って出たのかもしれませんが。
下記動画はジア・ガン本人が番組の真相について話している内容ですので、気になった方はチェックしてみてください。
放送内容や結果がどうであれ、本人はハッピーなようで安心しました。
自分の爪痕を残せてよかった、面白いTV番組を作るために編集でヴィランになったことは納得済み、本当の私とTVの時やドラァグしているときのペルソナ(人格)は違うと分かった、2019年にはワンマンツアーも行うから“本当の私”を見てね!
というようなことを話しています。
それでは、ここまで長々と失礼しました。
お読みいただきありがとうございます!
madaraでした。